「針葉樹の森、雨が降ると甘いにおい」　79歳ガイドと歩く志賀高原

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　国内有数のスキーリゾートで知られる志賀高原（長野県山ノ内町）は夏、高山植物を楽しむ人でにぎわう。湯本勝子（ゆもとかつこ）さん（79）は、トレッキングツアーを催す「志賀高原ガイド組合」に所属する21人のなかで最高齢だ。地元で生まれ育ち、自然を守り共生してきた地域の営みを後世に伝える。

　「せーの、でね。ヤッホーッとやってください」

　7月末。トレッキングコースの見どころの一つ、田ノ原湿原を一緒に歩いた。「ヤッホー」と叫ぶと、胸いっぱいに澄んだ空気が広がる。

　志賀高原は上信越高原国立公…